SNSで人気に火が付いたシーシャは今や若い世代を中心に注目を集めています。友達や恋人にシーシャを勧められたけど、異国で発祥したシーシャがどういうものかわからず、一歩踏み出せていない人もいるのではないでしょうか。シーシャは水タバコと呼ばれタバコの1種ですので、少なからずニコチンやタールを含んでいます。
またシーシャは各国によって条例が違いますので、日本での法律上の合法性や、年齢制限、各国との使用制限の違いなど詳しく解説していきます。
目次
シーシャとタバコの違い
シーシャは水タバコと呼ばれ、通常の紙タバコとは吸い方が大きく異なります。紙タバコは肺に煙を吸い込んで吐き出しますが、シーシャは専用のタバコ葉を炭で熱し、1度水をくぐらせた煙を吸い、味覚や嗅覚で独特な煙を楽しむ嗜良品です。またシーシャの煙は、肺に送り込まずに口に含んで吐き出すという特徴があります。
一番の違いはフレーバーとして楽しめること
吸い方以外にも大きな違いとしては、シーシャはさまざまなフレーバーを楽しめるという点です。柑橘系やベリー系のようなフルーツから、ミントやラベンダーなどのハーブ系といった幅広いフレーバーがあり、その数は数百種類ともいわれています。
その日の気分でシーシャの味わいを変化させることもでき、たくさんの種類の中から自分の好みのフレーバーを探すこともシーシャの魅力の1つといえるでしょう。
そもそもタバコは健康被害が大きい
普通の紙タバコは紙にタバコ葉を巻いたもので、吸い込んだ煙を直接肺に送り込むことから健康被害も多いと言われています。喫煙する本人だけではなく、タバコから出た煙による受動喫煙は周りにいる人にとっても害となり問題となっています。
近年はタバコに関する条例も多く、受動喫煙防止の観点から路上で喫煙するのも行政から厳しく取り締まりがなされています。飲食店などでは改正健康増進法の影響で、分煙化が進み、飲食しながら紙タバコを喫煙するのは限られたお店しかありません。
含有されるニコチンとタールはタバコよりも少ない
シーシャは1度水にくぐらせてから煙を吸い込むタイプなので、紙タバコよりもニコチンやタールの量が少ないとされています。ただし、通常シーシャ用のフレーバーは、タバコ葉を煮沸処理しているのですが、ダークリーフという上級者向けのフレーバーは、煮沸処理をされていないため、ニコチン濃度が高いとされています。
ただしシーシャは紙巻きタバコよりも吸引時間が長く、総摂取量が増える可能性があるため、吸入するニコチンやタールの総量が紙巻きタバコと同等、もしくはそれ以上になる可能性については注意しておきましょう。
なお日本で主流のアメリカ製のフレーバーのニコチン量は約0.05%となっているようですが、それでも不安な人にはニコチンフリーの商品も販売されています。
シーシャは肺に入れずに楽しむのが基本
シーシャとタバコの違いで説明しましたが、シーシャの煙は肺に入れず口に含ませて吐き出すのが基本です。さまざまなフレーバーの煙を、嗅覚と味覚を使って味わう大人嗜好品です。そもそも紙タバコを好むからといってシーシャが好きとは限りませんし、逆にタバコはあまり吸わないけどシーシャは好んで使用するという人も珍しくありません。
また、シーシャの燃焼時間は紙タバコと比べとても長く、1回の使用で1時間から3時間ほど使用することができます。シーシャ屋は落ち着いた雰囲気のお店が多いですので、非日常的な空間で、ゆっくりとシーシャを堪能することができます。
シーシャを吸える年齢は20歳以上
SNS映えすると若者にも人気がでてきたシーシャですが、日本ではパイプタバコの1種に分類されているので、紙タバコと同様に20歳以上にしか提供販売されません。成人年齢が引き下げられて18歳から吸えるのではないかと勘違いする人もいるでしょうが、日本の法律では20歳以上に制限されていますので注意してください。
またシーシャにはノンニコチンのフレーバーも存在していますが、ニコチンフリーであってもシーシャ自体がパイプタバコに分類している以上、20歳未満には使用しないよう注意が必要です。
シーシャは楽しめる専門店がある
シーシャを楽しめる専門店はここ数年で店舗を急拡大しています。都内だけでも約100店舗、全国各地にもその数を増やしてきています。シーシャ屋は異空間なイメージで、なかなか入りづらいと思う人も多いでしょうが、最近ではお酒が飲めない人にも安心なシーシャカフェや、デートにも入りやすいシーシャバーなどさまざまな形態の店舗が出てきています。
カフェやバー形態で食事も可能
シーシャバーはシーシャをゆっくりと吸いながら会話を楽しめるように、神秘的な内装のお店が多いですから、デートに連れて行くのもおすすめです。またシーシャカフェなら、チャイやココアなどいろんなソフトドリンクを楽しむことも可能ですし、食事もできることが多いので、お酒が飲めない人でも安心ですし、女子会として利用する人も増えてきています。
紙タバコの場合、改正健康増進法によって喫煙しながらの飲食は制限されるのですが、シーシャは施設の対象が喫煙目的施設となっており、提供・販売を目的としているので飲食可能となっています。
基本的に一般の飲食店では喫煙者以外の人が来店することも多いものですが、シーシャ屋に関しては喫煙する人のみを対象としています。
落ち着いた大人の雰囲気でデートにも最適
デートの時に相手と長くいたいけれど、居酒屋やカフェだと長時間は入店できないことが多いですが、シーシャ屋では基本的に時間制ではないため、時間を気にすることなくシーシャをゆったりと楽しめます。
シーシャ屋では好きな相手と長く会話を楽しむことができます。シーシャ屋に行ったことのない相手なら、その異空間な雰囲気にドキドキして、二人の親密度もよりアップするのではないでしょうか。シーシャ屋は初デートにも最適なスポットといえます。
アルコールも提供されるので年齢制限がある
シーシャバーではアルコールも提供されるので、年齢を証明できるものを持参することをおすすめします。持っていないと入店を断られる場合もありますので、サプライズでシーシャバーに連れて行きたい場合でも、事前に連れて行く相手にも何か証明できるものを持ってくるように伝えておきましょう。
シーシャは合法性がある
シーシャはモクモクと独特な雰囲気で煙を吸う見た目から、違法性があるのではないかと誤解している人もいるでしょう。日本の法律ではシーシャはパイプタバコに分類されており、小売販売許可を受けている場所であれば、提供販売が許可されています。
海外では18歳から可能な国もある
日本の法律では、お酒と同様にタバコ類は20歳未満には提供販売を禁止していますが、イタリアやフランス、イギリスなどの欧州では18歳以上からシーシャを楽しむことができます。また近隣の中国では18歳、韓国では19歳と各国で異なるのが特徴です。
またアメリカではシーシャが吸える年齢を18歳から21歳と設定していますが、これは州ごとの法律で異なっているためですので、海外旅行などでシーシャを使用する際には注意が必要となります。
ポケットシーシャは18歳でも吸えるのか?
ポケットシーシャはタバコ葉を使用せずに電子タバコ専用のリキッドを使用して楽しむものとなっています。電子タバコもパイプタバコの1種としての扱いになるので、20歳未満は使用しないようにしましょう。
法律上は問題ないが販売店側が自粛傾向
日本国内で購入できるポケットシーシャは、電子タバコ同様に薬事法の観点からノンニコチンの製品となっています。難しい話になりますが、法律上は20歳未満でも使用はできると解釈もできる反面、ポケットシーシャはパイプタバコの1種で喫煙具とみなされるため20歳未満は使用不可とも解釈できる微妙な立ち位置なのです。ですが国内の電子タバコを販売する業者側の多くは20歳未満の購入は禁止にしており自粛傾向となっているのです。
喫煙習慣を身に付ける危険性が高い
シーシャは紙タバコよりもニコチンやタールの含有量が低いとされていますが、有害物質がないわけではありません。ニコチンは身体への依存性が非常に高いため、シーシャであっても吸い過ぎればニコチン依存症になるというリスクも、ゼロではないということを忘れないでください。
まとめ
今回は最近話題のシーシャはどんなもので何歳から吸えるのかなどを紹介してきました。特に成人年齢の引き下げによって勘違いする人も多くみられ、シーシャを吸えるのは20歳以上となっています。流行っているからとシーシャのことをあまりよく知らないまま使用するのではなく、シーシャの楽しさと同時にリスクについても良く理解し、ルールを守ったうえで楽しむようにしていきましょう。