知人からシーシャを勧められ試してみたいけれど、シーシャがどういうものなのかイマイチわからず、心配になっている人も多いのではないでしょうか。シーシャはタバコの1種ですので、まったく無害ではなくニコチンやタールも含まれています。普通の紙タバコと違い水に1度くぐらせてから煙を吸い込むため、紙タバコよりは身体への害が少ないとされています。この記事では最近話題のシーシャの正しい吸い方や、種類、対象年齢、身体に害はあるのかなど初心者が疑問に思うことを詳しく解説していきます。
目次
シーシャ(水タバコ)とは
シーシャはエジプトなどの中近東で親しまれている水タバコのことです。シーシャの語源は、ペルシャ語のガラスを意味する言葉からと言われており、エジプトやトルコを中心とした北アフリカ地方で用いられています。
シーシャ(水タバコ)の発祥・歴史は古い
シーシャの起源は諸説あると言われていますが、16世紀ごろオスマン帝国(現トルコ)に誕生し、当時は上流階級の人のみの嗜好品として扱われていました。その後、トルコがイギリスの植民地にされたことをきっかけに17世紀以降イギリスの商人によって欧米にも広がったとされています。
シーシャは世界中で大ヒットを記録したインディージョーンズシリーズの第一作「レイダース」にも登場し、ハリソンフォード演じるインディ博士の敵役がエジプトの酒場で悠々と吹かしていました。この作品の舞台設定は1936年ですので、第二次世界大戦前には現状のシーシャの形が嗜好品としてたしなまれていたことになります。
日本でも合法でフレーバーの香りを楽しむ若い女性に人気
海外発祥ということもあり、日本ではシーシャは違法ではないのかと誤解している人もいるのではないでしょうか。シーシャは紙タバコ同様にタバコ葉を使用しているため、20歳未満の使用は法律で禁止されていますが、法律上は合法で近年はシーシャのお店も増えてきています。
シーシャ用のタバコ葉は、煮沸処理されてからシロップや糖蜜で味付けしペースト状にします。フレーバーはフルーツやミント系、花やスパイス系など数百種類とさまざまで、近年は日本でも若い女性に人気が出てきています。カフェのようなシーシャのお店もあり、女性だけでも入りやすいよう工夫された店舗も増えてきています。
また、シーシャを楽しむ専門店はオシャレな雰囲気もあるので、デートにも最適です。タバコが苦手な人でも楽しめるのがシーシャの特徴といえるでしょう。
フレーバーでもタバコなので20歳未満は禁物
前述でもお話ししたように、シーシャは合法ですが、紙タバコと同じタバコ葉を使用しているので、シーシャはパイプタバコに分類されてしまいます。日本ではシーシャは紙タバコと同じ扱いになることから、20歳未満には提供販売を禁止されています。
2022年4月から成年年齢が20歳から18歳に改正されました。これまで未成年ではできなかったことも新成人ができるようになりましたが、タバコやアルコールはこれまでと変わらず20歳以上からとなります。
シーシャはフレーバーとして楽しみたいという人であっても、シーシャを取り扱う専門店でも年齢制限や身分証の提示が必要になります。シーシャはフルーツや甘いお菓子のようなフレーバーが多いので、若い人でも手を出してしまいそうになるかもしれませんが、紙タバコ同様にニコチンも含まれていますので、20歳を過ぎてから楽しむようにしましょう。
シーシャ(水タバコ)の仕組みを解説
シーシャは紙タバコのように煙を直接吸うのではなく、専用の機械を使ってフレーバーを熱して出た煙を吸うものです。シーシャを吸う機械は複数のパーツからできており、下から順に水を入れるボトル、煙を吸うためのホース、シーシャ用にペーストされたタバコ葉と炭を入れるクレイトップが主なパーツとなっています。
本体上部のクレイトップにペーストされたタバコ葉とお好きなフレーバーを置き、アルミなどで蓋をした上に加熱した炭を乗せることで温められます。温められたことによって発生した煙が真ん中のパイプを伝ってボトルの中の水へと送られていき、ボトル上部に気泡となって溜まります。溜まった煙をホースで咥え吸い込むことでさまざまなフレーバーを楽しむことができます。
このように説明文となるとややこしいイメージになりますが、シーシャ専門店では店員が用意しているので、難しいこともなくシーシャを楽しむことが可能です。
シーシャ(水タバコ)は紙タバコと同じように吸ってはいけない
シーシャはパイプタバコに分類されていますが、紙タバコとは吸い方が違いますので、普段紙タバコを吸っている人でも同じようには吸えないといえます。そのため、最初はむせてしまうこともあるでしょう。紙タバコは煙を口に含みながら息を吸うことで空気と一緒に肺に煙を入れる吸い方ですが、この方法ではシーシャのフレーバーの香りや美味しさを楽しめません。
シーシャはフレーバー本来の香りを楽しめるよう、煙を口に含んで肺には入れないように吐き出します。煙を深く吸いこんだらすぐに大きく口を開けて煙を吐き出します。小刻みに空気を吸い込んでしまうことや、息を止めるなどせずにリズミカルに吸うことでシーシャ本来の味を楽しむことができます。
シーシャ(水タバコ)って人体に影響はあるの?
シーシャはタバコ葉を煮沸処理しペースト状にしているので紙タバコよりも無害と考えている人もいることでしょう。ですが、シーシャにもニコチンやタールが含まれていますので、有害物質がゼロというわけではありません。シーシャは吸い方が紙タバコと異なるため、吸い方次第では気分が悪くなってしまう場合も少なからずありますので、正しい吸い方でゆっくりと時間をかけて行うようにしましょう。
ニコチンやタールは少量
気になるシーシャのニコチン量ですが、フレーバーの種類によってはニコチンの量は変化するといわれていますが、紙タバコよりは比較的ニコチンやタール量は少ないとされています。
タバコの量を減らしている人の場合、時間をかけてしまうシーシャは喫煙量が増えてしまうのでないかと心配になることもあるでしょう。実際には一般のタバコよりかはニコチンが少ないですし、肺に入れないようにするのが主流の楽しみ方です。
また、タバコ葉を煮沸処理しないダークリーフと呼ばれるものは、ニコチン濃度が高く上級者向けとされています。
不安な人はニコチンフリーのシーシャ(水タバコ)を試せる
日本で主流となっているフレーバーはアメリカ製の物が多く、それらの商品のニコチン量は0.05%ほどとなっていますが、それでも不安な人はニコチンフリーの商品を試してみてはいかがでしょうか。ニコチンフリーのシーシャは、タバコ葉の代わりにサトウキビなどの葉を使用しているのでニコチンやタールなど身体への心配も減らすことができます。禁煙中の人でもシーシャを楽しみことが可能といえます。
シーシャ(水タバコ)は専門店で楽しめる
シーシャ未経験の人やまだまだ吸い方になれていない人は、まずは専門店で試すことをお勧めします。シーシャ専門店では初心者が抑えるべきコツを教えてもらえますし、ソファなど落ち着いた店内も多いことから、非日常も同時に楽しむことができるからです。
近年のシーシャブームで都内には100店舗以上、全国にも続々と増えてきているので、お住まいの地域の店舗を調べてみてはいかがでしょうか。意外にも身近なところでシーシャが味わえるかもしれません。
しかも、シーシャ専門店ではカフェやバーの形態になっており、ドリンクや食事を楽しめます。シーシャは時間をかけて味わうのでゆったりとした雰囲気の中で日頃の喧騒を忘れることが可能です。
シーシャ(水タバコ)を自宅でも楽しむコンパクトシーシャ
シーシャブームが加速する中、最近では自宅でシーシャを楽しめるよう家庭用向けにコンパクトな商品も発売されています。大まかな構造はシーシャの仕組みで紹介した通りで、3つの構造を小型化した製品となっています。小型化されたことで専門店よりも吸う量が減ることと、紙タバコよりも煙量が多いので、換気等にも注意が必要となります。
ポケット電子シーシャ(水タバコ)
シーシャを楽しむには少し大掛かりな機械が必要ですが、電気シーシャは電気熱で電子タバコのリキッドを温めて使用するタイプですので非常にコンパクトです。電子タバコのリキッドは国内ではノンニコチンの製品しか販売されていないので、非喫煙者の方にも楽しみやすい商品です。ただし、電子タバコを販売する業者の多くは未成年への提供販売を禁止していますので、ノンニコチンだからといって未成年には適していないので注意しましょう。
お店で楽しむのが一番リラックスできる
コンパクトで自宅でも楽しめる家庭用シーシャですが、本来のシーシャと構造自体は同じであるため、自宅で使用する際は自分でフレーバーやペースト状のタバコ葉、熱するのに必要な炭などを用意する手間がかかります。
自分ですべて行うと準備に手間取り、なかなかゆったりしてシーシャを堪能することも難しいといえます。シーシャに慣れてきたら自宅で楽しむことも良いですが、お店ですと色々なフレーバーを選べますし、店内の非日常的な雰囲気も同時に楽しむことができます。
シーシャ専門店では独特の雰囲気からリラックスして仕事疲れや日常を忘れることができるので、興味がある人はシーシャ専門店に訪れてみるのもおすすめです。
近年ではコロナ禍で心配になる人もいるでしょうが、しっかりと感染対策を講じている店舗ばかりですので、安心してリサーチしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
最近話題のシーシャについて紹介してきましたが、シーシャに対しての不安は解消できましたか。シーシャはタバコの一種ですので健康リスクもあり、20歳以上でしか味わうことができません。
ここでお伝えしたことはまだまだほんの一部ですので、まずは専門店に足を運び、リスクも理解したうえでシーシャの奥深さを味わっていただけたらと思います。